3DゲームやVRで遊んでいる時、不思議とくらっ……としたり、あるいは頭痛がしたり、もしくは気分が悪くなったりしたことはありませんか?
もしかしたらそれは……、画面酔いかもしれません。
あるいは3Dゲームを遊ぶと酔ってしまう、という自覚がある方もいるかもしれません。
3DゲームやVRを遊ぶ方なら一度は経験があるかもしれない「画面酔い」。
昨今、3Dのグラフィックス技術が大変に向上し、よりリアルになったことで、画面酔いしてしまう方が増えました。
画面酔いしてしまうと、せっかくの楽しい時間も思い切り楽しめなくなってしまいますね。
しかし、画面酔いを完全に対策することは、乗り物酔いを対策するのと同じく、残念ながら難しいのが現状です。
ですが、できることはもちろんあります。
今回は「画面酔いの対策」として効果がある! といわれている方法をまとめてみました。
※効果には個人差があります。自分にあった対策を見つけることが最も大切です。
また、様々な手段を試しても改善しない場合は、無理をせずゲームを休止し、回復につとめてください。
::そもそも画面酔いってなんで起きちゃうの?
画面酔いの原因は、脳が3D映像を現実の風景と認識してしまうからだといわれています。
ゲームやVRの場合、実際に現実で見ている風景よりも激しく視点が動くことが多いですが(戦っていたり、あるいは空や宇宙を飛び回ったり……)、実際の自分の体はほとんど動いていません。
それに対して平衡感覚を司っている三半規管が異常をきたし、脳が異常を解決しようと視覚情報と体との平衡感覚を調整しようとしたため、現実の状態からさらにエラーが大きくなり……その結果、3D酔いが起きるといわれています。
::いろいろな対策方法、集めてみました。
それでは、実際にみんながやっている対策方法を見てみましょう。
繰り返しになりますが、効果には個人差があります。
体調が悪い場合は、すぐにゲームプレイを中止して休憩してくださいね。
- 部屋を明るくして画面から離れて遊ぶ
シンプルですが、多くの方に有効と思われる方法です。
部屋を暗くして画面に近付いてプレイすると、没入感がありゲームをより楽しめます。
しかし、視界にゲーム画面の情報が多くなればなるほど、前述のとおり三半規管のエラーが発生しやすくなってしまいます。
部屋を明るくして画面から離れることで、周辺の風景も視界に入ると脳の誤認を防ぎやすくなり、酔いづらくなるといわれています。
・画面中央に固定された印を表示する/TPSモードで遊ぶ
視点が激しく動くことで画面酔いが発生することから、固定された部分を作ることで酔いを防ぐ方法です。モニターやゲームの設定によって、画面中央にポインタを表示しておくことができるものがあります。これは常に中央で固定されるので、視点のブレ感を軽減できます。
また、TPS(サードパーソンシューティング/三人称)視点のモードで遊ぶのも効果が大きいです。FPS(ファーストパーソンシューティング/一人称)では現実の視点に近い画面表示のため酔いやすいですが、画面にプレイキャラクターが多いTPS視点の場合は、キャラクターを軸に画面が動くため酔いづらいといわれています。
FPS視点で酔ってしまいやすい方は、モードを切り替えて遊んでみるのもおすすめです。
・体調が悪いときは無理せず休む
画面酔いに限らず乗り物酔いも同様ですが、体調が悪いときは酔いやすくなるものです。
寝不足や空腹でも酔いやすくなるため、楽しくゲームができる体調を整えることも大事です。
ゲームがしたい!と思うのは仕方ありませんが、万全ではない状況では楽しめません。しっかり休息をとりましょう。
・酔い止めを飲む/ミントガムを噛む/ 冷たい飲み物をとる
乗り物酔いなどに用いられる酔い止めは、画面酔いにも効果が期待できます。どうしてもゲームをしたい!というときは酔い止めを飲むのも手です。
また、昨年ロッテが行った実験により、ミントガムを噛んでいると乗り物酔いが軽減される、という実験結果が発表されました。ものを噛む、という動きは三半規管に影響があるとされていますし、ミント味によるさわやかな刺激が脳を活性化させ、酔いを防ぐとも言われています。
同様に冷たい飲み物も脳に刺激をあたえ、気分をリフレッシュしてくれるので効果が期待できます。
ロッテの実験に関するページ↓
https://www.lotte.co.jp/kamukoto/body/63::まとめ
画面酔いの対策をまとめてみました。
今回ご紹介したのは以下の4点です。
- ・部屋を明るくして画面から離れて遊ぶ
- ・画面中央に固定された印を表示する/TPSモードで遊ぶ
- ・体調が悪いときは無理せず休む
- ・酔い止めを飲む/ミントガムを噛む/ 冷たい飲み物をとる
効果には個人差がありますが、少しでも快適にゲームライフを送りたいなあ、という方はぜひ試してみてくださいね。