軽くてスペースも取らず、外出先でも使える便利なノートPC。最近では、ビジネス用途だけではなくゲーム用としての活用シーンも増えてきています。この記事では、Razer製のノートPCの特徴や他のノートPCとの違いを紹介していきます。
Razer(レイザー)とは
三匹の蛇がロゴのRazerは、シンガポールとカリフォルニア州に本拠地があり、世界中にいくつものオフィスを構えるゲームデバイスメーカーです。デザイン性の高いハイスペックな機種が中心で価格もやや高めなものが多いですが、非常に人気が高く世界中のプロゲーマーが愛用しています。
Razer製のノートPC
ゲーミングデバイスメーカーのトップブランドとして知られるRazer製のノートPCは、「Razer Blade」「Razer Blade Pro」「Razer Blade Stealth」「Razer Book」と多数のシリーズやモデルがありますが、そのほとんどがゲーミングノートPCになります。
各シリーズにあった妥協の見られない構成は、決してコストパフォーマンスが良いとは言えませんが、デザイン性の高さとRazerブランドの信頼性により高い評価を得ています。
他のノートPCとの違い
ゲームデバイスメーカーとして知られるRazerが手掛けたノートPCが他のノートPCとどう違うのか調べてみました。
薄さと軽さへのこだわり
ゲーミングノートPCは、その用途からパフォーマンス重視で携帯性を無視した設計になりがちです。しかし、RazerのノートPCは、薄さと軽さへの強いこだわりとパフォーマンスの両立を目指しているため、高性能でありながら薄型軽量で携帯性に優れた設計のノートPCになっています。
15.6インチディスプレイとミドルレンジのグラフィックス GeForce RTX 3060を搭載したノートPCで比較してみました。
Razer Blade 15 アドバンストモデル
W 355mm × D 235mm × H 16.99mm 重さ 1.99kg
A社 GeForce RTX 3060 搭載ノートPC
W 357mm × D 272mm × H 26.90mm 重さ 2.644kg
B社 GeForce RTX 3060 搭載ノートPC
W 359mm × D 256mm × H 27mm 重さ 2.3kg
Razer製のノートPCは重さ2Kgを切り、他のノートPCより約10mmも薄いことから、非常に薄く軽量なことがわかります。
薄型軽量を実現する冷却方式
ノートPCは、内部に配置されるパーツの距離が近いためノートPC内部に熱がこもりやすく、ノートPC本体を薄くするほど排熱スペースが減り熱暴走のリスクが高まります。
しかし、Razer製のノートPCは、他の多くのノートPCが採用しているヒートパイプを用いた冷却方式ではなく、ベイパー・チャンバーを用いることで冷却性能を下げることなくノートPCの薄型化を実現しています。
ベイパー・チャンバーは、スマートフォンなどにも採用されている冷却方式で、ヒートパイプと原理は同じですが、薄型化、小型化が可能で形も自由に変更できるため、レイアウトに自由性が生まれ冷却面積を広くすることも可能になりますが、高度な技術が必要なためコストは高くなる傾向にあるようです。
Razer Synapseで没入感のあるゲーム体験
Razerの製品は、「Razer Synapse」を利用することでノートPCや各種デバイスの設定、ライティングの変更をすることができます。また、ゲームや音楽と同期させた動きのあるライティングも可能となるため、シーンに合わせてカラフルに彩る没入感のある空間を作ることができるのは、ゲーミングデバイスメーカーとして数々のデバイスを世に送り出してきたRazer製品ならではと言えるかもしれません。
Razer Core Xでグラフィック性能アップ
十分高性能なRazer製のノートPCですが、もっとグラフィック性能がほしいという方は、「Razer Core X」を接続することで外付けGPU(eGPU)を利用することができます。外付けGPU(eGPU)とは、ノートPCにグラフィックボードを増設することのできるアイテムで、Thunderbolt 3ケーブルを使用して接続します。
また、「Razer Core X」は、Razer製のノートPC以外にも接続が可能です。
まとめ
薄型軽量のRazer製のノートPCは、高性能ながら携帯性に優れているので、あらゆる場面でフレキシブルに対応できゲームも快適にプレイすることができます。
また、Razerが販売するマウスやキーボード、ヘッドセットなど多数のゲーミングデバイスを併用することで、より快適なプレイ環境を整えることができます。