Razerから9月5日に発売されるKraken V4を今回特集していきます。 ゲーミングヘッドホンの代名詞ともいえるKrakenシリーズの最新作。 今回のKraken V4がどのような進化を遂げたのか、ばっちりと解説していきたいと思います!
Razer Kraken V4
Kraken V4の特長とは
raken V4を実際に使用してみて感じた印象は装着しやすく、機能も親切で初心者にも馴染みやすいという印象を受けました。
ゲームをする際に、装着感が悪いと集中できずゲームも楽しめないですよね。そんな根本の大切な装着感を大事にされていると感じました。
勿論音に関しても豊富なプリセットが用意され、プリセットを活用することでより輝きます!
場面によってボタンを押すだけで切り替えできるので簡単です。
Kraken V4の大きな特徴はいついかなる時でも心地よさと最適な音を提供してくれる、そんなヘッドセットです!
素材/装着感
「Kraken」といえばRazerを象徴するような緑色の印象が強いと思いますが、今回のKraken V4は黒色に統一されたシックな見た目となっています。
ヘッドセット本体はしっとりとしたレザー生地であしらわれており、内側はメッシュ素材になっています。イヤーパッドは分厚く、ふわっと耳にフィットする感覚が心地よいです。
ヘッドセット内側のメッシュ生地が全体的に柔らかいため頭も耳の装着感も優しく、眼鏡をかけていても痛くならない優しい装着感になっています!
重さは350gと平均より少し重めとなっていますが、装着感が良いため大きな負担には感じませんでした。
後述しますが、音質を求めて大きなドライバーを積んでいるため、ある程度の重さは出てしまいます。それを感じさせないような装着感の良さは特長の一つといえるでしょう!
Kraken V4のスペック
項目 | スペック |
---|---|
周波数特性 | 20 Hz ~ 28 kHz |
インピーダンス | 32 Ω |
感度 (1 kHz) | 98 dBSPL/mW (1 kHz、ヘッドアンドトルソシミュレータ (HATS、Head And Torso Simulator) 使用) |
ドライバー | カスタムのダイナミックチタン 40 mm ドライバー |
イヤーカップ | 62 x 45 mm |
楕円形イヤークッション | メモリーフォームクッション付き通気性に優れたファブリック |
イヤーカップでのコントロール |
|
接続方法の種類 | 2.4 GHz ワイヤレス / Bluetooth / USB 有線 |
概算重量 | 350 g |
動作時間 |
|
対応機種 | PC / PS5 / PS4 / Switch / iOS / Android |
W/横 | H/縦 | D/奥行 |
---|---|---|
208 | 235 | 88 |
大きさやスペックで見て、現行製品のフラグシップモデルのBlackShark V2 Proと遜色ない仕上がりとなっています。
イヤーカップで様々な操作が可能なことが見てわかります。音量ダイヤルはデジタル式になっており、どこまでも回り続けます。カチカチっとならずシームレスに動かしたい方にはお勧めです。
勿論不意の出来事のためにもマイクミュートボタンも備えついています。
急に家の人に声をかけられたりして焦るシチュエーション、ありますよね…。そんなときでもイヤーカップボタンの一番端に設定されているので探さずにすぐミュートに設定することが可能です!
イヤーカップのボタンについては、左耳側のイヤーカップでは音量調節とミュート等、ボリュームに関する項目が集まっており、右耳ではBluetoothやイコライジングプリセット呼び出し等、モード変更をつかさどるボタンが配置されています。
操作に関連性があるため、すぐに配置を覚えられるため、スムーズに使用することが出来ました。
ドライバーはチタン40mmドライバーを搭載しています。
ドライバーのサイズが軽いほど軽量化が可能になるのですが、その分音の解像度は落ちていきます。
しかし、チタン素材の40mmドライバーであれば無線接続でも高い品質の音でコンテンツを楽しむことが出来るのです!
Razer Synapseで設定できる豊富なカスタマイズ
KrakenV4をRazer Synapseで接続することで、様々な追加の設定が可能になります。
イコライザープリセットについて/カスタムプリセット
イヤーカップ右側のボタンを押すとプリセットを呼び出すことが出来ます。最初に用意されているプリセットは三つあり、ゲーム/映画/音楽/この三種類が用意されています。
これらのプリセットも、シチュエーションに合わせて用意されたもので、それぞれのシチュエーションになったらワンボタンで切り替えて対応できます。この機能かなり便利ですよね。
また、このプリセットの中に「カスタム」というプリセットが用意されており、Razer Synapseにて自分でカスタマイズして作成することができるプリセット枠が用意されています。(ほかのプリセットも自分で調整できます!)
自分好みにプリセットを試してみるしかない…!ということで、プリセット早速作成してみました。
今回は音楽に注目してプリセット作成してみました。好みの曲がダンスミュージック寄りということもあり、低音域の解像度を高める意図で設定してみました。
このように自分のよく聞く曲や、よく遊ぶゲームの帯域に合わせてプリセットを作成してみるのも面白いかもしれませんね!!
音の強化や均一化
Razer Synapseに接続することで、イコライジングだけでなくサウンドに変化を与えることが出来ます。ゲームだけでなく、映像鑑賞やチャット等のマイク関連の強化項目もあります!
主な項目は
- 低音ブースト
- 音の正規化(均一化)
- マイク音声の明瞭度向上
- マイク強化
これらの効果を追加することが出来ます!
低音ブーストについて
低音ブーストは文字通りに低音域をブーストしてくれる機能です。これもサウンドドライバをしっかり搭載しているからこそ可能な機能ですね。
低音ブーストをオンにするとベースラインの太さを強調し、キックに響きが増されるような感覚です。100%まで振り切ると他の音をおしのけて低音域が前に出てくるような印象を受けました。
ゲームなどで使用すると、銃撃戦や戦闘シーンの臨場感が大幅に強化できそうです!
音の正規化について
音の正規化とは、音量の差があるコンテンツにおいて音量の小さい音を持ち上げ、音量の大きい音を抑えるといった機能です。いわゆる均一化と呼ばれる機能ですね。
これによって、ゲームで表すならば銃声が抑えられ、足音などが大きくなるといった効果になります。
音の正規化によって勝ちを拾えるシチュエーションもあるかも!?
マイク音声について
マイク音声に関してもRazer Synapseで様々な設定が可能です。
マイクボリュームの正規化や、音声の明瞭度を向上、周辺音の遮断などの項目が追加可能です。
音声の明瞭度に関しては、低音域を削り、声の帯域を持ち上げることで相手側に明瞭な音声を届けるといった効果があります。
周辺音の遮断に関しては所謂ノイズキャンセリング機能です。周りの音をマイクに乗せたくない方にお勧めです!100%まで上げると自分の声もキャンセルされてしまうこともあるので、適応前にマイクプレビューでチェックすることをお勧めします!
マイクイコライザーも搭載しています。こちらもシチュエーションごとにプリセットが用意されているので迷ったらプリセットの適用で自分が一番近いシチュエーションを選ぶだけでお気軽にマイク設定を済ませることが出来ます。
ライティング
ライティングに関してはChroma Studioに対応しています。
ヘッドセットを外してキーボード入力をするときも、キーボードと連動して光らせたり、自分の思うままの光らせ方を設定したりすることが可能です!
Kraken V4 のライティングに関しては特色があって、ライティングポイントが片耳に9ヵ所設定可能になっています。Chroma Studioを用いることで、各ライティングポイントにそれぞれ色や光り方を設定できるため、カスタマイズ性に富んでいます!
クイック効果というプリセットを使っても十分に機能させることもできますので、お好みの色に光らせてテンションもあげていきましょう!
おすすめのゲームジャンル
Kraken V4を使うのに特におすすめのゲームはFPSに関してはルートシューター系のゲームに適していると感じました。
デフォルトのゲーム設定では超低音をカットした設定になっているので、足音やサウンドがとても重要かつ、長時間の使用でも負担になりにくいKraken V4はとても向いているヘッドセットだと感じました。
特定の音域が必要、もしくは不要になった場合は、イコライザーからプリセットを編集するという手段もあります。 音量の均一効果なども適応してみても面白いかもしれませんね。
他にもMMOやRPGなどにも高い適性があると感じました。
MMOは長時間プレイが基本になるので、耳や頭、首への負担少ないヘッドセットであると非常に快適です。しかも無線なので飲み物を取りに行くなども不自由なくできます!マイクも付属しているのでヘッドセット一つでサウンド周りを解決することが出来ます。
RPGに関しては、プリセットに映画というプリセットが存在しているので高い没入感を提供してくれるプリセットも活用できるでしょう。
まとめ
ここまでKraken V4について特集してきました。
Krakenは着け心地やサウンド、マイク性能などバランスの取れたユーティリティーな製品だと感じました。
しかしこのユーティリティーな特長を活用するためにはRazer Synapseの活用は必須です。使う前に一度Razer Synapseで設定することでゲームも通話も音楽映像鑑賞も、突然の電話にだってこのヘッドセット一つで高い満足感を与えてくれることでしょう!