6月12日に発売予定の「Xencelabs Pen Display 16」。
XencelabsブランドのPen Displayシリーズから軽量・コンパクトで持ち運び可能なコスパ抜群の16インチモデル液タブが発表されました。
本稿ではプロフェッショナル向けペンタブレットブランド、Xencelabsの新製品の優れている点や、どんな方にお勧めなのかレビューしていきます!
Xencelabs Pen Display 16 初回限定特典
①Xencelabs オリジナルペンスタンド
※黒・白いずれか一種をプレゼント。カラーは選べませんのでご了承ください。②さいとうなおき先生描き下ろしクリアファイル
➀Xencelabs(センスラボ)とは
Xencelabsは、元々工業デザイン、アニメーション、VFX、イラストレーション、ソフトウェア、エンジニアリング、IT、営業、マーケティング、政府、教育など、さまざまな分野にまたがる経験を持つ専門家によって2019年に設立されました。
アメリカワシントン州バンクーバーに本社を置くグローバル企業で、アメリカ以外に日本や中国等に拠点を持っているメーカーです。
「Xencelabs」はプロ向けのハイスペックモデルを中心に取り扱うブランドです。
Pen Display 16はこんな人におすすめ!
そんなハイスペックモデルを取り扱うXencelabsから発売される「Pen Display 16」はどんな方におすすめなのでしょうか。
Pen Display 16 がおすすめな方!
- 気軽に買えない液タブを後悔せずに購入したい方
- 4K×有機ELの超美麗画質でクリエイティブしたい方
- 追加で付属品を購入せず一括で揃えたい方
- 自宅以外でもクリエイティブをしたい方
- モニターの映り込みや発熱に悩んでいる方
Pen Display 16 スペック・ポイント
ではまず、基本となるスペックから見ていきましょう。ここでは同じサイズの液晶タブレットと比較してみていきたいと思います。
本体基本スペック
Xencelabs Pen Display 16 › | W社16inch. | W社17inch. | |
---|---|---|---|
価格(税込) | ¥199,800 | ¥217,800 | ¥350,000 |
ディスプレイサイズ | 410 × 259.4 × 12㎜ (16.1 × 10.2 × 0.47in) |
424 × 253 × 21㎜ | 410 × 266 × 22㎜ (16.1 × 10.5 × 0.9in) |
重量 | 1.21㎏ | 1.9㎏ | 2.2㎏ |
解像度 | 3840×2160(4k) | 3840×2160(4k) | 3840×2160(4k) |
接続方法 | シングルケーブル接続/AC電源供給 | AC電源供給 | AC電源供給 |
リフレッシュレート | 60㎐ | 60㎐ | 120㎐ |
最大輝度 | 300cd/m2 | 300cd/m2 | 400cd/m2 |
最大表示可能色 | 10億7000万色 | 1670万色 | 10億7000万色 |
色域 | Adobe RGBカバー98% DCI-P3カバー率98% SRGBカバー率99% REC709 REC 2020 |
98%Adobe RGB(CIE 1931) | Adobe RGBカバー88% DCI-P3カバー率99% REC709 カバー率100% |
ディスプレイ | 有機EL4K | IPS4K | IPS4K |
コントラスト比 | 100000:1 | 1000:1 | 1000:1 |
応答速度 | 1ms | 30ms | 8ms |
in/out | USB-C Port×1 | USB-C×1 HDMI2.0×1 |
MINIDP×1 HDMI×1 USB-C×1 |
ペンスペック
ペン | 3ボタンペン v2 + 消しゴム スリムペン v2 + 消しゴム(2本付属) |
Pro Pen 3 | Pro Pen 2 |
---|---|---|---|
ペン技術 | EMR | EMR | EMR |
筆圧感度 | 8192 levels | 8192 levels | 8192 levels |
ペン角度 | 60° | 60° | 60° |
ペン解像度 | 5080 lpi | 5080 lpi | 5080 lpi |
ペン種類 | 感圧式,コードレス,バッテリーフリー | 感圧式,コードレス,バッテリーフリー | 感圧式,コードレス,バッテリーフリー |
ペンスイッチ | カスタマイズ可能 3サイドスイッチ(3ボタンペン) 2サイドスイッチ(スリムぺン) |
カスタマイズ可能 (グリップ、バランスウェイト、サイドスイッチ) |
2サイドスイッチ |
ペン先交換 | 10(6POM, 4フェルト) | 10(5standard, 5felt) | 13nibs |
ディスプレイサイズについては他社と比較しても標準のサイズであることが分かりますね。
最大表示色に関してもプライスゾーンが上の製品と同等の表示可能色を示しています。 筆圧感度も同様です。
充実した付属品
ついてくる付属品も注目のポイントです。
付属品はこちら
- Xencelabs モバイルイーゼル
- ハブ
- 3ボタンペン v2 + 消しゴム
- スリムペン v2 + 消しゴム
- クイッキーズリモート
- 2ペンクリップ × 2
- ペンケース
- 替え芯 (6 POM, 4 フェルト)
- 芯取り
- 30w アダプター
- 1.2m USB-C to USB-A 3.0 ケーブル
- 1.2m USB-C to USB-C ケーブル
- 1.2m Display Port to Display Port ケーブル
- 1.2m HDMI 2.0 to HDMI 2.0 ケーブル
- 1.5m USB-C to USB-C L字ケーブル
- 2m Power USB-C to USB-C ケーブル
- キャリングケース
- グローブ
- クリーニングクロス
- ロゴステッカー
- 保証カード
これだけの付属品があるのはありがたいですよね!
初期からペンが2本付属しており、それぞれ違う特徴のペンになっています。
3ボタンスリムペンV2
3ボタンペンは消しゴム機能と他に3つのプログラム可能なボタンを備えた、多岐に渡るクリエイティブにも向いたマルチなペンになります。
一般的に使用されるソフトウェア用のプリセット機能も備えており、箱から出した段階ですぐに使用できます。
スリムペンV2
3ボタンペンよりも細いバレルを持ち、持ちやすさを重視したスリムペンはソフトタッチなラバーを使用しているため、より良い書き心地を与えてくれます。
消しゴム機能とプログラム可能ボタンも2つ備えています。ペンが軽く手への負担を軽減してくれます!
クイッキーズリモートについて
見慣れない単語ですが「クイッキーズ」とはXencelabsのサイドデバイスです。
物理ダイヤルを搭載しアプリケーションごとに40個のショートカットを設定可能です。
着色や編集など作業ごとにキーグループカスタマイズが可能で、こちらを素早く切り替える事で作業効率を向上させることが出来ます。
また、液晶部分は有機ELとなっており、視認性が高くなっている点もユーザー目線で嬉しいですね。
モバイルイーゼルとは
※イーゼルとは…イーゼルとは、何かを載せて固定し、また飾るのに用いられる支持体
要するにスタンドですね。こちらは約18°と32°の2つの傾斜角度を設定できます。環境に合わせて角度をつけられる事で快適な作業を実現できます。
【数量限定】オリジナルペンスタンド付き
Xencelabs ペンディスプレイ 16 バンドル
スクリーンサイズ | 15.6インチ(39.6cm) |
---|---|
ディスプレイ解像度 | 3840x2160 (4K) |
筆圧感度 | 8192 levels |
液タブのスペック紹介
ここからは、液タブのスペックについて詳しくご紹介いたします。
4K有機ELディスプレイ
この液晶タブレットの最大の特徴として有機ELかつ4Kであるという点です。
有機ELは通常の液晶の100倍の濃淡を表現し、より鮮明な色で描画できます。
また、薄く、軽く、低消費電力で駆動できる点も特徴で、本体の厚み12mmを実現しています。
色彩をより鮮明に描画できる有機ELを採用しながら、より細部まで描画することが出来る4K対応ディスプレイはXencelabsのPD16の大きな特徴です。
重量について
有機ELを採用したことにより、本体がより薄型かつ軽量になり、1.2Kgという軽さを実現しました。
また、持ち運びやすい薄さ12mmを実現するために、サイドポートはUSB-Cのみで、不要なポートを削減しています。
ペンホルダーはデザインの切り欠き部分に引っかかる形で固定可能になっています。
シングルケーブル接続可能
また、本製品PD16はシングルケーブル接続が可能になっており、USB-Cケーブル一本で使用可能です。
※ハブ未使用時は170cd/m2に制限されます。
※USB C(DP altモード)搭載PC対応
持ち運びやすさに+α接続しやすさも合わさることで、外出先でもより気軽に作業することが可能になります。
上記の重量の軽さと薄さも相まって、持ち運びしやすいです!
色域
色域に関してAdobe RGBで98%、sRGBで99%、P3-DSCで98%のカバー率を誇ります。 この高い色域カバー率はイラストのみならず、写真現像や映像制作にも適応できるでしょう。
コントラスト比
コントラスト比は他社製品と比べても約100倍のコントラスト比を誇り、非常に高い事が見て取れます。
これも有機ELを搭載することで100倍もの数値を実現しました。
③実際の使用感
ここまで製品の基本情報をご紹介しました。実際に使用して見えてきた本製品の魅力についてご説明します。
触ったファーストインプレッション
モニターの映り込みの少なさ
実際に製品を触って体感したファーストインプレッションは、「映り込みが少ない!!」でした。
蛍光灯の下で使用した際に自身の影などが全く映らないため、画面を明るくし過ぎる必要もないので、とても視認性が高いと感じました。
その秘訣はモニターにスーパーアンチグレアエッチング(以下スーパーAGエッチング)加工を採用している点です。
(※AGエッチングとは…スプレーやコーティングではなく、ガラス自体に加工を施す技術で、ガラス自体が無光沢になり反射率を下げる事が出来ます。
また、ガラス表面自体に加工されているので強度の増強も実現し強化ガラス同様の強度を実現しています。)
このスーパーAGエッチング加工によって視認性を損なわず目の負担になる映り込みやギラツキを抑制しています。
書き心地
では肝心の書き心地はどうなの!?と気になる方も多いはず
上記したスーパーAGエッチング加工によって滑りすぎず止まりすぎない、まるで紙の様なシームレスでストレスフリーな使用感を与えてくれます。
更に初期付属されているペンの替え芯をフェルト芯にすることで、よりペーパーライクなフィーリングを実現可能にしています。 表面が光学接着仕様になっている事で視差も少ないです。
フィルムにも頼らず、初期の付属品だけで質の高いペーパーライクなタッチフィーリングを再現できる点が本製品の大きな特徴の一つです。
排熱について
こちらの製品はファンレスになっており、特定の箇所の温度が異常に高くなることはありません。
そして背面はアルミニウム製になっており、放熱性が向上しています。
長時間Adobe Illustratorを起動して使用しましたが、熱さを感じずに快適に使用することが出来ました。
フィルムについて
液タブの液晶部分、割れたり傷ついたりしたくないですよね…。
その考えから保護フィルムを張ったりするけど、そうしたら映り込みが発生してしまったり。
保護は出来ているけど書き心地が好きじゃないなぁ、とあちらが立てばこちらが立たず、なんてことになりがちですよね。
しかし、上記したスーパーAGエッチング加工によって、書き心地とアンチグレア、更に強度も確保していることから保護フィルムが不要です。
素地となるガラスに復旧ガラスを採用しているため、傷付きの心配もありません。
実際にドローイングを行ったプロのレビュー
発表会ではプロのイラストレーター希(のぞみ)さんによるドローイングレビューも実施しました。
「手で描いたときの動きと画面に表示される線の動きにタイムラグがなく、動作がとても軽い感じ。細かい線もクリアにひけるし、動きがスムーズ。
また、画面の表面加工が紙に描いた時と同じような感じなのですごく楽。照明などの光が反射しないので目が疲れない。」
また、有機ELペンディスプレイによる色の鮮やかさについては、自身が普段使っているもので見ていたものとは違う色のキレイさに驚いていました。
表示可能色数は最大10.7億色のスペックについて「色が本当にきれいなので、作業するときの気分がのってくる」 と語っていました。
15.6インチというサイズ感についても、「大画面だと結局、腕のストロークが長くなって疲れるけど、このサイズはプロの間でも大きすぎずちょうどいいサイズとして好評」とレビューいただきました
【数量限定】オリジナルペンスタンド付き
Xencelabs ペンディスプレイ 16 バンドル
スクリーンサイズ | 15.6インチ(39.6cm) |
---|---|
ディスプレイ解像度 | 3840x2160 (4K) |
筆圧感度 | 8192 levels |
④まとめ
ここまでXencelabs新製品「Xencelabs Pen Display 16」をご紹介してきました。
液タブも有機EL搭載製品が登場し始めた中で、機能面で妥協のない高い性能とユーザーフィーリングを第一に考えた新時代の液タブだと感じました。
この映り込みの少なさと、圧倒的な描画の美しさをぜひ皆さんのその目で体感してください!
製品まとめ
- 業界初の4K×有機ELの唯一無二の超美麗画質が20万円以内で体験可能
- 映り込みの少ないスーパーAGエッチングガラス
- 驚異の軽量1.2Kgで外や会社に持ち出して作業も可能
- 充実した付属品で追加購入必要なし
こんな人にオススメ
- 16インチでラグも発熱も少なく、最も優れた書き心地をお求めの方
- コスパに優れる16インチ液タブが欲しい方
- 液タブを初めて買う方も、買い替える方も後悔したくない方
製品情報
製品名 | Xencelabs Pen Display 16 |
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発売日 | 6月12日(水)発売予定 |
希望小売価格 | 199,800円(税込) |