Razerのコントローラー、Wolverineシリーズの最新作が9月13日に発売しました。
その名もWolverine V3 Pro。昨年発売されたWolverine V2 Proからどのような進化を遂げたのか。
コントローラーの見極め方から説明し、本製品の魅力や特長を余すことなくお伝えしていきたいと思います!!
Razer Wolverine V3 Pro
ゲーミングコントローラーの良し悪しって??
ゲームを触ってきた皆様はきっと触った時間が長いであろうコントローラー。
そんなコントローラーに対して「このコントローラーここが好みなんだよな~。」と考えたことはありますか??
基本ゲームのハードに付属しているコントローラーを触ることがほとんどだと思います。
しかし、付属のコントローラーにはない機能や特長もたくさんあるのです。
いまゲーミングコントローラーの最前線で求められている機能や特長についてお話します!
- ボタンのクリックについて
- スティックの配置
- トリガーロック機能
- 背面ボタン
- ホールエフェクトセンサー
- ポーリングレート
Wolverine V3 Proのスペック
ボタンのクリックについて
キーボードには軸という概念があり、軸が変わると押し心地も変化する、というのはよく知られている概念かと思います。
同じようにコントローラーのボタンにも種類があり、押し心地が変化するのです。
メンブレンタイプとメカニカルタイプの二種類があり、ゲーム機に付属しているコントローラーはメンブレンタイプが多くあります。
メンブレンタイプはポチポチといった触り心地でボタンが底についたタイミングで反応するという特徴があり、 メカニカルスイッチはばねなどの機構によって押し心地を調節できるため、押し心地に特徴が生まれやすいです。
また、スイッチが反応した段階で入力されるため、反応が早くなるという特徴があります。
スティックやボタンの配置
ゲームハードによってコントローラーのスティックの位置が違うことはご存じですか??
例えばPlayStationのコントローラーはスティックが左右対称で配置されています。このように、コントローラーによっては、スティックやボタンの配置が異なる場合もあります。
遊ぶゲームによって遊びやすいコントローラーの配置も違うかもしれません。コントローラーを選ぶ際には注目したいポイントですね。
トリガーロック機能
コントローラー上部のR2L2ボタンは基本的にかなり深いアクチュエーションに設定されていることが多いです。 そのため押し込むのに力や指を大きく曲げないといけないという特徴がありました。
そんな操作の難易度を下げる機能がトリガーロック機能なのです!
トリガーロック機能をオンにすることで、R2L2ボタンがほかのボタンと同じようにクリック感を増強させることができるコントローラーも存在しています。
この機能によって操作性が向上し持ち方に余裕ができるほか、反応も早くなるためアクション系のゲームではキーバインドにも有用な変化も可能になるでしょう。
背面ボタン
文字通り背面にアサインされたボタンのこと。コントローラーをグリップしている指からもコントローラー操作を行えるため、拡張性に非常に優れます。
背面ボタンの有り無しではコントローラーの評価は大きく変わるといっても過言ではないでしょう。
ホールエフェクトセンサー
従来のコントローラーはスティックを動かすと中の軸も一緒に動くことでセンサーが反応します。 ホールエフェクトセンサーは従来のセンサーと違い、物理的な接点が不要なため、摩耗による劣化等に強いという特徴があります。
劣化と摩耗はコントローラースティックにとってついて最大の大敵といっても過言ではないでしょう。 スティックが摩耗し劣化してしまうと、操作していない状態でも一定方向に入力されてしまうスティックドリフトが発生してします。
物理接点がないため、スティックドリフトも防ぐことができる新たなセンサー方式のホールエフェクトセンサーの搭載の有無も、コアなゲーマーの中では注目のポイントとなっています!
ポーリングレート
マウスなどでよく話題に上がりますね。ポーリングレートとは簡潔に表すと1秒間にデバイスがハードウェアに送るデータの送信量です。
ポーリングレートが高いことで反応が早くなり、カーソル操作が滑らかになるという利点があります。
もともとマウスやキーボードで注目されていた項目ですが、コントローラーでも着目され始めました。
上記がコントローラーを選ぶ際に注目する新しいポイントたちです。
これらを踏まえてWolverine V3 Proを見ていきたいと思います!
Wolverine V3 Proのスペック表
対応機種 | PC / Xbox Series X , S |
---|---|
接続方式 | 有線(USB type-A) / 無線(USB Type-A , Bluetooth) |
充電時間 | 約3時間 |
ケーブル長さ | 約3.3m |
対応ソフト・アプリ | Razer Controller Setup For Xbox |
ライティング機能 | 対応 |
ボタン数合計 | 22 ※ |
スティック数合計 | 2本(押し込みボタン搭載) |
メインボタン種類 | Razer Mecha-Tactile Action Button |
マルチファンクションボタン | 6 |
トリガーストップ機能 | 対応 |
音声出力 | 4極 3.5mm |
マイク入力 | 4極 3.5mm |
オンボードメモリ | 1 |
ボタン | A/B/Y/X/XBOXボタン/LB/LT/RB/RT/M1/M2/M3/M4/M5/M6/ビューボタン/メニューボタン/シェアボタン/ファンクションボタン/Lスティック/Rスティック/Dパッド |
ポーリングレート | 1000Hz対応 |
W/横 | 156.7mm |
H/縦 | 105.7mm |
D/奥行 | 65mm |
重さ | 304g |
こちらがスペックになります。 有線接続はもちろん、無線接続ではBluetoothも対応しています。ケーブルも純正で3M以上あり、長さは十分にあるように感じます。
対応ソフトはRazer Controllerを使用しており、スマートフォンからデッドゾーンやライティングの調整等が可能になっています。
接続方法は端末によって設定方法が変わりますので、取り扱い説明書などご参考ください。
ライティングやトリガーストップにも対応。トリガーストップについては後述します!Dパッドは説明にはないですが8方向に対応したクリッキーな操作感です。
重さ300gと重すぎずしっかり重量を感じる重さ。軽すぎても安定感にかけてしまいますので、しっかりと重みも備えてくれているのは嬉しいポイント。
音声出力端子も本体中央下部に備えています。
Razer Wolverine V3 Pro
Wolverine V3 Proの特長
スイッチ
Wolverine V3 Proの特長としてRazer メカタクタイル アクションボタンを搭載している点は大きな特徴といえるでしょう。
クリック感が強く、「ボタンを押した」という認識がはっきりと感触と音で伝わってきます。
特定の操作を繰り返し行うシチュエーションや、緻密な操作を求められる場面での認識強化に繋がります。
また、アクチュエーションポイントも1.2mmほどと浅く、反応が素早いです。
二種類のスティックで様々な用途に適応
Wolverine V3 Proはスティックが取り外し可能になっており、デフォルトで付いているスティックとは別に付属で二種類のスティックが付属しています。一つは通常と同じ形状の凹タイプのフォルムです。
シャフトの長さが長いタイプと短いタイプの二種類用意されています。シャフトが長くなればスティックを動かすのに必要な力は少なくなるため、必然的にスティックが軽くなるという変化があります。短いタイプは動かすのに力が必要になるため、感覚として重く感じます。
凹タイプのスティックとは別に、きのこ型のスティックも付属しています。短めのシャフトで軽い操作感を得ることが出来ます。滑り防止のオプションはないため、操作に慣れが必要かと思います。
これらのスティックを好みや用途に合わせてスティックタイプを変更できるため、好みのスティックタイプを探してみてください!
ホールエフェクト機能搭載
上記しましたホールエフェクト機能を備えています。これにより、感度をカスタマイズしながらドリフトを防ぐ高精度なスティックとなっています!
また、スティックの淵に摩擦防止リングというものを備えています。これによりスティックを外周に沿わせて回す際にも摩擦防止リングのおかげでスムースな操作を実現しています。
スティックを回したときに分かる滑らかさはほかのコントローラーと一線を画しています!とても気持ち良い触り心地です。
トリガーロックの進化
トリガーロック機能自体はWolverine V2 Pro等にも実装されていましたが、Wolverine V3 Proのトリガーロックは過去のトリガーロックとは別物になっていました。
クリックまでの無駄なストロークは省かれながらも、誤作動誤入力を防ぐ適切な硬さで、非常にRTLTボタンにアクセスしやすい仕上がりになっています。
先端だけでなく、根元側でもしっかりとクリックできるのも優秀です。この調整の効果として、人差し指一本でRB,RT,M2/LB,LT,M1ボタンを操作することも可能になりました。
そうすることで、後述する背面トリガーボタンをより有効に扱えるようになり、操作性が格段に向上します。
このWolverine V3 Proのトリガーボタンもぜひ一度試していただきたい仕上がりです!
大きく変更された背面トリガーボタン
Wolverine V2 Proから背面トリガーボタンの位置は大きく変化しました。
V2 Proではコントローラー中央部分に配置されており、指がなかなか届かない位置にあった背面ボタンが、コントローラーのグリップに沿うような配置になりました。
これにより自然な持ち方でも背面トリガーボタンに指がかかるようになり、使いやすさが格段に向上しました。
前までは中々入れられなかった使用頻度の高いボタンも、Wolverine V3 Proであれば容易に組み込めるため、ストレスなく操作性を向上させることが可能です。
これらの特長から分かるように、ユーザーの満足度を高めるようなギミックがたくさん詰まっています。
勝ちに拘りたい方や、圧操作感の良さで日々のゲーム体験をより良いものにしたい方には是非お勧めしたい製品です。
Razer Wolverine V3 Pro
まとめ
ここまでWolverine V3 Proの魅力についてお話ししてきました。
Wolverine V3 Proの魅力はずばり、ユーザーの快適さを追求したフォルムと競技シーンでも使える高い性能を盛り込んだ機能と快適のハイブリッドコントローラーという点です。
コントローラーを握ってストレスに感じるポイントが少なく、触っているだけで心地よいントローラーです!
FPSや格闘ゲームなど競技性の高いゲームにも適応できるコントローラーでゲーム生活をより快適に過ごしてみませんか??
希望小売価格 34,980円(税込)