DeathAdder V3 HyperSpeedとは
Razerから7月12日に発売されるDeathAdder V3 HyperSpeed(デスアダー ブイスリー ハイパースピード)。
Viper V3 ProやDeathAdder V3 Pro等のフラグシップモデルに搭載されている低遅延ワイヤレス「HyperSpeed」を搭載しながら価格を抑えたコストパフォーマンスに優れたモデルとなっています。
DeathAdder V3 HyperSpeedにしかない新機能も搭載されているほか、DeathAdder V3 Proを全体的に小さくし、グリップしやすく形状を調整したオリジナリティのある製品です。
本稿ではDeathAdder V3 Proとの比較も交えて、DeathAdder V3 HyperSpeedの魅力を紹介していきます!
DeathAdder V3 HyperSpeedのメリットとターゲット
この製品はどのような魅力があり、どのような方にフィットするのか簡潔にまとめました。
【オススメポイント】
- 手の小さい人にもおすすめできる万能サイズのエルゴノミクス形状マウス
- トップシーンで使用できるスペックながら価格も抑えられたコストパフォーマンスに優れたマウス
- Razer最新機能の詳細設定が可能なマウス加速機能を搭載
手の小さめの人に特におすすめのエルゴノミクスマウス
DeathAdder V3 HyperSpeedはDeathAdderシリーズのフラグシップであるDeathAdder V3 Proと比較して、全体的に小さく作られています。
「DeathAdder V3 Proの形状は好きだけど大きすぎて手が疲れちゃいそうだな…」と思った方も多いのではないでしょうか。
DeathAdder V3 HyperSpeedはDeathAdder V3 Proの形状の良さをそのままに大きさを縮小した形になっているため、アジア圏の方の手にフィットしやすくなっています。
さらに重量も55gと非常に軽量となっています。
大きさも価格もより多くの人に届くコスパに優れたマウス
大きさが小さくなった事で色々な方の手に馴染みやすくなりましたが、馴染みやすくなったのは形状だけではありません。
価格帯も17,280円(税込)とDeathAdder V3 Proの市場価格19,800円(税込)よりも低価格です。(2024/7/9現在)。
機能面もセンサー、ワイヤレス機能、充電連続使用時間共にトップレベルとなっておりコストパフォーマンスに優れます。
詳細設定可能なマウス加速機能
DeathAdder V3 HyperSpeedには新たに動的感度(Dynamic Sensitivity)という機能が搭載されています。
これは、マウス加速機能をより詳細に設定できる機能です。
FPSをプレイしている人なら「え…マウス加速機能って要らなくて外すものじゃないの?」となる人も多いと思います。 しかしこの機能は、PCデフォルトのマウス加速機能とは違ってより詳細に設定が可能になっています。
あるスピードまでは一定のマウス感度で、一定の数値を超えると感度を変化させる、といったような設定が可能です。この機能の使用例などについては後ほど解説します!
DeathAdder V3 HyperSpeedの形状とスペック
DeathAdder V3 HyperSpeedの大きな特徴はDeathAdder V3 Proを一回り小さくしたような形状にあります。
本項目では形状やスペックを具体的な数値をもって比較していきます。
大きさと重量
サイズ | DA V3 Pro | DA V3 HyperSpeed | サイズ差(mm) | サイズ差(%) |
---|---|---|---|---|
W/横(mm) | 68 | 64.8 | -3.2 | -4.8% |
H/縦(mm) | 44 | 41 | -3 | -7.3% |
D/奥行(mm) | 128 | 122 | -6 | -4.9% |
大きさで比較すると、特に奥行(マウスの全長)が6cm小さくなったことで全体のサイズ感が小さくなっています。
DA V3 Pro | DA V3 HyperSpeed | |
---|---|---|
重さ(g) | 62.2 | 55 |
重さも大きさの縮小に合わせて軽量化しています。55gと軽すぎず扱いやすさをキープした重量になっています。 ちなみに55gはViper V3Proと同じ重量となっています。
コーティング
コーティングに関してはDeathAdder V3 Pro HyperPolling Wireless Dongle Bundle (https://store.grapht.tokyo/products/rz01-04630300-r3wl) のDeathAdder V3 Proと同じしっとりとした質感のコーティングになっています。実は通常のDeathAdder V3 Proとドングル付きのDeathAdder V3 Proはコーティングに違いがある事はご存じでしたか??
質感が変化したことで、手のひらのフィット感が向上し手汗があってもしっかりと指に引っかかるため右手により馴染むコーティングになっています。
本製品でもDeathAdder V3 Proのブラッシュアップした点を踏襲し、しっとりとしたコーティングで手の馴染み具合を向上させています。
ホイール/マウスクリック
マウスのクリック部分については、全長が短くなっているためクリックストロークが短くなっています。またスイッチまでが近いためより少ない力でクリックする事が可能です。
ホイールもDeathAdder V3 Proと比較して高さが低めに設計されており、ホイールクリックやスクロール共に操作感が向上しています。また、スクロールに関してはホイールのノッチ感が向上しており、Viper V3 Proと近いノッチ感になっています。
マウス加速機能について
マウス加速機能はRazer Synapseのみで詳細設定が可能です。 DeathAdder V3 HyperSpeedには動的感度(Dynamic Sensitivity)と言われる機能が搭載されています。
これは所謂マウス加速調節機能で、マウス加速ソフトウェアとほぼ同一の事が設定可能です。
この動的感度はマウスの入力設定と感度をより詳細にコントロールすることが出来る機能です。元の感度を1とするならば、6まで設定が可能。つまり6倍まで感度を設定できるということですね。
マウスを動かす速度によって感度を変更することができ、必要なタイミングにマウスを素早く振る事で動的に感度を変更することが可能です。
Valorantで例えるならば、自分の感度はとても低くDPI800ゲーム内感度0.1だとします。それでも相手のフラッシュスキルが来たら避けたいですよね。
そんな時に動的感度を設定してあれば、マウスを素早く振ることで最大0.6と同等の感度を手に入れる事が可能なのです。
ローセンシでフラッシュも避けられるという夢のような設定です…!
それなら同様の加速ソフトウェアを導入したら…と思う方もいるかと思いますが、直接マウスと連動したソフトウェアからマウス感度を可変動式に変更できるので、ソフトウェアを何個も立ち上げる必要がなくなります。
起動しているアプリケーションが少なければ少ないほどpcにかかる負荷も減り、結果としてパフォーマンスを発揮する事に繋がるでしょう。
Razer Synapse内で設定できる動的感度の実際の画面。
DeathAdder V3 Proとの差異
ここからはDeathAdder V3 ProとDeathAdder V3 HyperSpeedを比較し、変化という点からDeathAdder V3 HyperSpeedの魅力を追求していきたいと思います。
形状比較
画像引用元”eloshapes”
https://www.eloshapes.com/mouse/compare?p=Razer-DeathAdder-V3-HyperSpeed-vs.-Razer-DeathAdder-V3-Pro
Eloshapes様のビジュアルを見ながら大きさや形状を比較していきます。
こちらから分かる通り全体的な大きさが一回り小さくなっているだけではなく、右側面や、左側面の母指球が当たる付近の膨らみはあまり変化が無い事が分かります。
ただ小さくするだけではなく、大きさに合わせて最適化し、独自の持ちやすさを追求した製品ということがここからも見て取れますね。
高さで比較するとマウスの山の高さが低いことは勿論ですが、クリックに向けての傾斜も少しばかりきつく設定されています。
この形状変化によって、DeathAdder V3 HyperSpeedは被せ持ち以外のつかみ持ち等に新たな可能性を見出すことが可能になりました。重量が軽くなったことでつまみ持ちや掴み持ちも違和感なくグリップすることが可能になっています。
センサー位置/マウスソール比較
(左がDeathAdder V3 HyperSpeed、右がDeathAdder V3 Pro)
DeathAdder V3 Proはセンサー位置が本体中央より少し後ろ側に搭載されていました。
DeathAdder V3 HyperSpeedではセンサー位置が中央より少し前側に搭載されており、明確な違いがあります。
センサー位置が前側に来ることによって手首や指先の微細な動きを捉えやすくなります。
マウスソールはViper V3 Proと同様の大きめのサイズに変更されています。こちらもソールの面積が増えたことによってトラッキングがよりスムーズで滑らかな感覚になりました。
Viper V3 Proから評判の良いソールサイズの変更点が本製品でも適用されているので安心感がありますね!
スペック比較
DeathAdder V3 Pro | DAV3HyperSpeed | |
---|---|---|
重量(g) | 63 | 55 |
形状 | エルゴノミクス | エルゴノミクス |
接続方法 | ワイヤレス | ワイヤレス |
センサー | Focus Pro 30K | Focus X 26K |
DPI | 30000 | 26000 |
ポーリングレート | 8000 | 8000 |
バッテリー | 90時間(8000Hz使用時17時間) | 100時間(8000Hz使用時20時間) |
ここでは形状以外のスペックを比較していきます。
重量を軽量化したことは勿論のこと、実はバッテリーの燃費の良さも向上しています。
8000Hz使用時に20時間保つマウスは貴重です。継続的に高いパフォーマンスを発揮できるのは魅力ですね。
代わりにセンサーはFocus Pro30Kより少し控えめなFocus X 26Kを搭載しています。
しかしこちらには特有の動的感度のアドバンス設定が可能ですし、DPIも一定の水準を超えた性能をしているので実用に問題はありません。
ポーリングレートについて
こちらのDeathAdderシリーズの8000Hzポーリングレートに関しては、購入した製品によってドングルが別途必要です。
デフォルトで付属しているのはDA V3 Pro + HyperPolling Wireless Dongleのみです。 DeathAdder V3 Pro単品やDeathAdder V3 HyperSpeedはどちらも別途 HyperPolling Wireless Dongleを購入することで8000Hzに対応させることが出来ます。
まとめ
今回はDeathAdder V3 HyperSpeedをDeathAdder V3 Proと比較しながら製品をご紹介していきました。
目玉である形状の変化は勿論のこと、マウスソールやホイールの高さなど変化した大きさに合わせて最適化されていながら+α最新機能も搭載しており、非常に高品質でコストパフォーマンスに優れた製品です。
左右対称形状しか使っていなかった方や、特にDeathAdder V3 Proが大きかった方!ぜひ一度その手でこのマウスを触れて体感してみてください。
【DeathAdder V3 HyperSpeedまとめ】
- 手の小さい人にもおすすめできる万能サイズのエルゴノミクス形状マウス
- トップシーンで使用できるスペックながら価格も抑えられたコストパフォーマンスに優れたマウス
- Razer最新機能の詳細設定が可能なマウス加速機能を搭載