技術は進歩し、様々な高性能マウスが発表されている2024年。
そんな中競技シーンの最先端のプレイヤーの知見と最大級の実績を得て、皆様に発表されるマウスがあります。
その名も「VIPER V3 PRO」。
「VIPER V3 PROの新機能、形状は?」、「どんなユーザーにお勧めなの?」そういった疑問に答えながら、 VIPER V3 PROを徹底解剖し、レビューしていきます!
1.VIPER V3 PROとは(どんな人に向いているの??)
RAZER VIPER V3 PROはRAZERマウスシリーズの代表格ともいえるVIPERシリーズの新製品でありハイエンドモデルです。
上記でも「競技シーンの最先端」と記載しましたが、VIPER V3 PROはどんな人におすすめなのでしょうか?
簡潔にまとめるとこんな人におすすめです。
- 勝利のために、プロが選んだハイクオリティマウスを使いたい方
- ミディアム~ラージサイズで軽量かつ様々な持ち方にも対応しているハイブリッドなマウスを使いたい方
- 無線接続×安定高速接続×バッテリー持ち時間が長いマウスをお求めの方
本記事ではこれらの要素についても解説していきます!
2.VIPER V3 PROの基本スペック(一般的な製品と何が違うの?)
基本スペックはこちら
接続方法 | 無線(Razer™ HyperSpeed Wireless) |
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重量 | 54g(Black)/55g(white) |
センサー | 第2世代Focus Pro オプティカルセンサー |
ポーリングレート | 8,000Hz |
スイッチ | 第3世代 Razer™ オプティカルマウススイッチ |
バッテリー | 95時間 |
メーカー希望小売価格 | 26,480円(税込) |
こちらの基本スペックの中でも特筆すべき特徴について説明していきたいと思います。
接続方法について
Viper V3 PRO は「HyperSpeed Wireless」という規格を採用しています。こちらの方式はマウスとpc間のデータ送信を最適化し処理速度と遅延の軽減を実現しています。
また、周囲の周波数をスキャンし、最も高速に接続できる周波数に切り替えるため、安定感のある高速通信を可能にしています。 これらの進化した技術によって従来の無線接続より25%高速なワイヤレス接続を可能にし、複数のワイヤレス機器がある環境でもスムーズで安定した高機能かつ低遅延のプレイを楽しむことが出来ます。
8000ポーリングレートについて
ポーリングレートとはマウスからpcへのデータの送信量を表す数値で、高ければ高いほど遅延が少なくなり、カーソル移動が滑らかになります。
VIPER V3 PROはRazer HyperPollingを搭載しており、こちらは8000Hzに対応しています。基本的なマウスは最大1000Hzになるので、最大8倍のデータを送信できます。
これによって大幅に遅延を減少させ、ゲーム画面に最新のカーソル位置を適切に反映させることが可能になります。 特にFPSやMOBAにおいて遅延の減少とスムーズなカーソル移動は操作性の向上をより体感できるでしょう。
センサーについて
第2世代Razer™ Focus Pro オプティカルセンサーは前世代よりも更に正確なトラッキングを可能にし、ガラス表面にも対応したより洗礼されたマウスセンサーとなっています。
解像度精度 | 99.8% |
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Inch per second | 750IPS |
マウス加速度 | 70G |
こちらのセンサー精度が向上した点に加えて、今回のFocus ProにはセンサーAI機能を搭載しています。自動でマウスパッドの表面を読み取り一定の精度とリフトオフディスタンスが保てるよう調整してくれるのです。
また動作に対してもAI機能が適応されます。
モーションシンクという機能でpcが情報を取得するのと同じ間隔で信号を送信することでマウスの最新情報を安定して取得し、一貫したトラッキングを可能にしています。
上記に加えてカットオフ機能も強化されています。
リフトオフディスタンスを個別設定できるだけでなく、ランディングディスタンスも個別で設定可能になっています。どちらも26段階と詳細に設定することが可能で、より好みの感触に設定することが出来ます。これらの機能によって非常に細かい設定が可能になり、ユーザーそれぞれにとっての理想の操作感を実現することができます。
※リフトオフディスタンスとは…浮かせたマウスの反応が途絶える距離
※ランディングディスタンスとは…浮かせたマウスの反応が再開する距離
追加された機能
また、追加された機能として感度マッチャーという機能が追加されています。
この機能は別のマウスとのDPIや感度のずれを修正することができます。こちらの機能、なんと他社製品も対応しています!
読み取りたいマウスとVIPER V3 PROを同時に動かすと1dpi単位でpcが読みとり、即座に同期してくれるという便利な機能。こちらの機能を使うことで他のマウスからの乗り換えも非常にスムーズになります。
また、バッテリーについても便利な機能。ゲーム中とそれ以外でポーリングレートを変更することが出来ます。これによってゲーム以外の時間のバッテリーの消費を抑える事も可能です。
筆者としては普段のブラウジングで8kの恩恵を感じる事はなかったので、省エネして充電の回数を減らすことが出来るのはとてもありがたいなと感じました。目立った機能ではないですが長期的な充電の回数で考えると他の8kマウスと大きく差別化できるのではないでしょうか。
3.トッププロプレイヤーの実績
VIPER V3 PROは様々なプロの実戦でのフィードバックを基に設計され、完成しました。重量やバランスから形状、接続状況など様々な部分でのフィードバックを経て完成したプロトタイプモデルは2023年10月以降、5つのメジャートーナメントで45人以上のプロプレイヤーによってテストされました。
そのなかでもSentinels所属のZekkenはVCT Madrid(VALORANT Champions Tour 2024: Masters Madrid)にて優勝し、大会MVPに選ばれました。
また日本国内ではVALORANT国内公式大会「VCJ Split 1 Playoff Finals」にて優勝したFENNELのXdll選手が使用し、サポートロールでありながらトップの戦績を残しています。(4map目のバインドでの圧倒的な1v5clutchは印象に残っている方も多いのではないでしょうか!)
発売前ながら既に実績を持っている、信頼におけるマウスと言えるでしょう。
4.実績が裏付ける進化した形状やデザイン
基本的な性能の向上だけではなく、形状面にも進化が見られます。本項目では形状に注目していきます。形状に関してもプロからのフィードバックを基に創り出されています。本稿では主にVIPER V2 PROとの比較をしていきます。
- マウスコーティング
- マウス後部
- マウス側面
- クリック部分
- ボタンデザイン
- マウスソール
こちらの項目別に解説していきます。
マウスコーティング
マウス自体の肌触りはしっとりしていて、滑りにくくグリップしやすい素材になっています。白でも汚れが目立たないコーティングで操作感と見た目を損なわない優秀なコーティングです。
V2 PROのざらざらとした質感と変わって、滑らかな感覚です。
マウス後部
VIPER V3 PROは以前までのVIPERと比べてマウスの後部が高く設計されています。
以前までのVIPERシリーズは手のひらに対してアクションが少なく、かぶせ持ち等の特定の持ち方で安定感や快適性を欠いてしまう難点がありました。
しかし今回のVIPER V3 PROはマウス後部を高く設計することで、快適性や安定性の向上を可能にしています。V2 PROと比べて後部の横幅の膨らみも増えており、親指の付け根や母指球部に対するアクションが増えています。これにより親指側のホールド感が増しています。
マウス側面
マウス右手外側の側面はクリック時に薬指が干渉しないようエッジの形状が変更されています。これにより薬指のポジションが増え、薬指のフィット感が強化されました。V2と比べてセンサー部分のグリップ幅が細くなり、様々な持ち方にも適応できるようになっています。
緑色の部分がクリック部分と分離してエッジ部分となった事で、側面の薬指をかけるスペースが増え薬指の支える力を向上させることが出来ます。
クリック部分
V2 PROとセンサー自体は同じですが、クリックの感覚ははっきりとした感覚がありながらまろやかさもある、バランスの取れた押し心地です。指をかけやすいように緩やかなU字の形状をしている点も、新たにマウス後部が高くなった形状とシナジーを発揮し指のフィット感が向上しています。
ボタンデザイン
明確に変更があったのはサイドボタンです。V2 PROはサイドボタン4・5が連結していたのに対し、VIPER V3 PROはサイドボタンが分かれています。これにより、親指でのサイドボタンの認識が容易になりながら、押し方等を変えることなくスムーズにサイドボタンをクリックすることが出来ます。
また上記で説明した段差により、右クリック部分の指のフィット感も上昇し、グリップしやすくなっています。
V3HyperSpeedでマウスホイール下にあったDPI変更ボタンがマウス背面センサー横に移動しています。これにより押し間違えでインゲーム中にDPIが変更されることもないでしょう。
マウスソール
マウスソールもV2 PROと比べて大きく変更が入っており、V2より大幅にソールが大きくなっています。競技シーンにも対応できる精密なコントロールを意識したソールと言えます。
以上項目別に形状に焦点を当ててVIperV3 Proを紐解いていきました。
指の巻き込み防止、DPI変更ボタンやサイドボタンの押し間違えを防ぐためのデザイン変更など細部にも気遣いとこだわりを感じるデザインです。
触った感触として一番強く感じたのは、すべての持ち方にもフィットできるよう形状デザインが更に練られている点でした。
外側側面のデザイン、マウス後部の膨らみ、クリック部分の指溝、V2 PROより細くなったセンサーポイントのグリップ幅重量のバランス等全ての点と点が繋がって手へのフィットに繋がっていると感じました。
まとめ
今回はVIPER V3 PRO特集しました。
VIPER V3 PROとは……8kを安定感ある接続で扱いながら、様々な持ち方でもパフォーマンスを十分に発揮できる、最高基準の基本性能と最先端の機能や技術を幅広い様々な人にフィットできる優秀なマウスです。
また、押し間違えを防ぐデザイン変更や、マウス感度ウォッチャー、ゲーム外ポーリングレートを変更などかゆい所に手が届くような良い修正点が多いです。
お値段は26,480円とV2当時と比べて少しお高めですが、追加購入なく、標準で8k対応のドングルもついていると考えるとお値段相応の製品ではないでしょうか。
一見最近流行りの後部の持ち上がったよくある形か…と思ったのですが、持てば持つほどこの形状の緻密に練られたデザインを感じるようになります。自分の手で一番楽に支えられるポジションをVIPER V3 PROが教えてくれるような感覚です。 重さも極度に軽量ではなく、バッテリー面にも配慮が見られるのが非常に良いと感じました。
Razerが満を持して発表したViper V3 Proは発売前にして実績を上げており、「RAZER FOR THE PRO」の名に相応しい最先端のスタンダードマウスとなり得るマウスです。
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